平成23年9月26日 平成23年第3回定例会

環境負荷の少ない地域づくり


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「環境負荷の少ない地域づくりについて」お伺いします。
 本区は23区の最終処分場として長年にわたりゴミ問題と直面してきました。そして、早くからゴミ資源化への取り組みを進め、 廃プラスチックなどのサーマルリサイクルを実現するとともに、容器包装の非プラスチックの資源回収を導入しました。また、循環型社会への啓発として、 環境学習情報館「えこっくる江東」を開設しました。その施設の中にある「エコミラ江東」の現状と今後の活用についてですが、 本区は、これまでペットボトル・ビン・缶・トレー及び発泡スチロールなどの分別回収に取り組み一定の成果を収めてきたことはご承知のとおりです。 中でも、トレー等発泡スチロールの分別回収事業については、昨年4月からはNPO法人と連携を計り回収したトレー等については、 「エコミラ江東」でペレット化し、全て国内で断熱材に再利用されトレーなどに再使用されています。
 そこで働く従業員は、知的障害者が全体の7割近くを占め、工場は障害者を中心に稼働しており、一般労働者としての賃金が確保されております。 障害者が手際よくトレーなどを選別しているなど、自立に向け着実に歩んでいる様子を見学させていただき実感することができました。 そしてこの事業には、複数の企業から、社会貢献の一環として、資金提供や人材派遣等、様々な支援を受けているという事を、聞いております。今後も経済情勢が厳しく、 知的障害者の雇用はますます困難を極めていくものと思われます。 そのためにも、環境が雇用を創出させるこの事業をさらに発展させていく必要性を強く感じております。


そこで、お伺いします。
 区は、連携先であるエコミラ江東をどう評価しているのか?今後、どのように活用していこうとしているのか?をお聞かせ願います。


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次に、本区のリサイクル施設の運営形態についてお伺いします。
 本区では他にペットボトル・ビン・缶・廃プラスチックなどの分別回収事業を区内2か所のリサイクル施設を活用し行っておりますが、どのような運営形態なのか?「エコミラ江東」ではトレー等の回収を、NPO法人は工場の設置・運営をそれぞれ分担しております。また、トレー等の処理については無償になっていると聞いておりますが、委託費用や障害者雇用など「エコミラ江東」との運営形態についてお尋ねします。


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次に本区のトレー等発泡スチロールの回収量と他区の状況についてお伺いします。
 本区は、現在区内9000か所のゴミ集積所からリサイクル企業30社の協力によりトレー等を回収していますが、月間どのくらいの回収量になっているのか?トレー等は、きれいな状態で回収されていますが、区民の分別状況を区当局はどのように認識しているのか?併せてお尋ねします。
 また、他区におけるトレー等の分別回収状況はどうなっているのか?回収方法・回収量・処理方法についてもお尋ねします。「エコミラ江東」での処理量が増加すればするほど、区内の千人以上の知的障害者の雇用が増えていくものと思われます。区はこうしたことも念頭にに置きつつ、雇用の拡大に向け、NPO法人との連携を一層深めていくべきでないかと思いますが、区の考え方をお尋ねします。


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次に、豊洲新市場における廃棄物処理の取り組みについてお伺いします。
 「エコミラ江東」では、現在、トレーと同じく発泡スチロールである漁箱の処理も行っております。現在、築地市場では、多くの漁箱が処理されインゴット化し、中国などへ輸出されていると聞いておりますが、月間処理量はどのくらいなのか?処理として、その後どのように活用されているのか?
 また、豊洲新市場では、どのような処理方法等が検討されているのでしょうか?本区の、「エコミラ江東」でペレット化されたものは、全て国内で再利用していくという取り組みは、資源の有効活用を図る上からも極めて有意義なものであり、しかも知的障害者の雇用創出にもつながっていきます。豊洲新市場での廃棄物処理に向けては、環境と福祉が協力し合い、エコミラ江東の活用も視野に入れながら、地元区としてそして、リサイクル先進区として、積極的に関与していくべきではないかと考えますが、区のお考えをお聞かせ願います。


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環境負荷の少ない地域づくりについて


釼先美彦議員のご質問にお答えします。
 環境負荷の少ない地域づくりについてのお尋ねであります。
 はじめに、エコミラ江東の現状と今後の活用についてであります。まず、エコミラ江東の評価でありますが、この一年半、 区が回収した発泡スチロールをペレットとして再資源化するとともに、障害者の雇用にも貢献しており、自治体がNPO法人と連携し、 発泡スチロールのリサイクルを行った全国初の成功例と考えております。また、NPO法人が独自に市場を開拓し、 現在では区内スーパーマーケットから発泡スチロールを調達しており、障害者の雇用者数も十一名となるほど、着実に成果をあげております。 今後の活用方法でありますが、モデル事業としての位置づけが平成二十四年度までとなっておりますので、この仕組みを継続し、 さらに発展できるよう今後NPOとも協議してまいります。
 次に、本区のリサイクル施設の運営形態についてでありますが、びん・缶・ペットボトルの処理を行っている江東区リサイクルパークは、 平成七年に23区初の中間処理施設として本区が整備した区の施設であり、 その運営を区内リサイクル事業者に委託していることから委託費用が生じております。また、廃プラスチックの処理については、 容器包装リサイクル法の中で中間処理が市町村の負担とされていることから、処理業者への委託を行っております。 一方、エコミラ江東は、区が回収運搬を行い、NPOが処理費用及び施設運営費を負担するという役割分担のもとに、 リサイクルの推進と障害者雇用を促進する新たな形態として設立されたものであります。
 次に、本区のトレー等発泡スチロールの回収量と他区の状況についてのお尋ねであります。 まず、本区の回収状況でありますが、月間14トンから19トンの間で推移しており、トレーの状態は、エコミラ江東からも大変きれいであると聞いておりますので、分別意識が区民に浸透しているものと認識しております。エコミラ江東との連携につきましては、例えば近隣区にエコミラ江東の利用を働きかけるなど、区としても、NPOの事業が順調に拡大し、障害者雇用にもつながるよう連携を強めてまいります。
 次に、豊洲新市場における廃棄物処理の取り組みについてであります。 築地市場での発泡スチロールの処理量は、月平均およそ200トン程度で、インゴット化された後は中国に輸出していると聞いております。 また、豊洲新市場では、場内に中間処理施設を整備し、 活用についてはプラスチックの原材料に加え、エネルギー化など多様な方法を比較・検討し導入する予定と聞いております。
 次に、豊洲新市場での廃棄物処理に関する地元区としての関与でありますが、今後、東京都の検討状況を見ながら、エコミラ江東の取り組みを紹介するなどの働きかけを行い、活用の可能性を模索してまいります。
 なお、その他のご質問につきましては、所管部長から答弁いたさせます。


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