令和3年6月10日 第2回定例会


 質問事項2   子育て世帯への支援について
 次に、子育てひろば事業の成果についてです。
 子育て世帯を応援する助成として、児童手当や子ども医療費助成、児童育成手当などが進められました。
特に新型コロナウイルス感染が終息できていない中で、緊急支援策として子育て世帯生活支援特別給付金の支給を素早く昨年度末に決定したことは高く評価されています。
 当区では、児童館の遊戯室で乳幼児と保護者が遊ぶことができる子育てひろば事業を展開しており、核家族化が進み、地域や同世代の親子とのつながりが希薄になった子育て世帯には、こども同士が一緒に遊べることだけではなく、親同士の交流もでき、気軽に悩み相談もでき、お互いが励まし合えるよい場になっています。
 近隣公園で遊んでいると、いつしか公園仲間となり、情報交換ができるようになり、その後、幼稚園や保育園で保護者として再会して友人となって、ともに父母会やPTA活動に携わっている例は多いことでしょう。
 しかし、残念ながらコロナ禍で、公園で一緒に幼児を遊ばせている姿は見受けられなくなり、触れ合いがなくなった子育て世代の環境はとても厳しい時代であると言えます。
改めて核家族が増えた現代社会の子育て対策について、区行政の考えをお伺いします。
 全ての児童館では、1人4平方メートルを基準に遊戯室に人数制限を設け、昼休みは感染防止のために清掃時間とし、使用できません。
事前の申込みで募集している子育てひろば事業は、満杯の状況が続いています。
この大切な機会を、電話での先着順だけではなく、多くの乳幼児とその保護者が均等に使用できる対策を、SNS等の利活用で改善できないか、お伺いします。
 令和4年度に開設される亀戸地区と住吉地区の子ども家庭支援センターの指定管理者にも、子育てひろば同様に、親子で情報交換や相談ができる機会があることを望みます。
事業内容についてお伺いします。
 次に、地域のつながりで子育て世帯を支援することについてです。
 「向こう三軒両隣」という言葉どおり、私のこどもの頃には、日常で隣組の皆さんがいて、地域でこどもを見守ってくれていましたし、子育て世帯を生活の中で応援していただきました。
その愛情は今も同じではありますが、区民全体の8割以上が集合住宅で暮らし、地域のつながりをつくることが難しくなっていることは確かです。
 社会教育団体や放課後支援、町会と連携したこども会活動や各地区の青少年育成活動が地域の努力で取り組まれていますが、残念ながら地域に守られていないと思っている親もいます。
 青少年対策地区委員会は、学校と地域が連携して見守っていただいていますが、その位置づけと期待する活動があればお伺いします。
 江東区の住民が増加しており、家庭の生活困難・困窮に直面した実態は多く、虐待通告数も増加傾向にあります。
コロナ禍でのこの1年4か月、児童虐待の問題について、区行政としてどのように把握して公的な対策を実行に移しているのか、お伺いします。
 児童虐待は、学校や病院、保健所、地域子育て支援拠点、民生委員・主任児童委員等で早期発見され、適切に対処されることを望みます。
そして、地域の見守りは、こどもの様子や生活の変化に気づきやすく、児童虐待の発見は、地域のキーパーソンが大切な役割を担うケースは少なくありません。
近所の隣組がコミュニティやネットワークを活用して、虐待がひどくなる前に止められることもできます。
 他区では、インフォーマルなおせっかい地域ネットワークの例もあります。
江東区内で地域の力を協働で取り組み、子育て支援ネットワークや虐待予防研修プログラムのシステムを作成して、区民のリーダーやキーパーソンを育成する活動がありますが、区行政としての認識や支援の方向性をお伺いします。
 妊婦さんや未就学児を持つ親の子育て支援は、行政と地域が協働し、社会全体で子育て家庭を支えていくことが必要です。
 江東区社会福祉協議会の委託事業であるホームスタート・こうとうは、コロナ禍で失われてしまった子育て家庭の居場所環境を助け、生活環境の悪化による不安やストレスから来る虐待防止にも努めています。
 訪問型子育て支援活動がスタートしてから10年目、緊急事態宣言が発令されてからの活動は、子育て親子とのつながりが途絶えるなど、難しい課題が残りました。
区行政として、ホームスタート・こうとうへの期待、また、ビジター養成講座へボランティア精神で参加する方々の支援について、考えがあればお伺いします。
 孤立した子育て環境がなくなり、明るく健やかにこどもたちが成長していくことに、区行政が温かな支援をより一層高めていただくことを期待します。

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  質問事項2の回答   こども未来部長(炭谷元章) 
次に、子育て世帯への支援についてお答えいたします。
 まず、子育てひろば事業の成果についてであります。
 核家族が増えた現代社会の子育て対策としては、まず第一に、仲間づくりや不安軽減のための相談体制の充実などにより、子育ての孤独感と負担感を軽減することが重要であると認識しております。
 児童館の子育てひろばにおいても、1人で参加した方が仲間の輪に入れるよう、職員が積極的に話しかけ、参加や相談がしやすい雰囲気づくりに努めております。
 次に、子育てひろばの申込方法についてですが、SNSを用いた抽せんの導入については、システム整備などの課題がありますが、多くの乳幼児と保護者が利用できるための配慮は必要であると認識しております。
 現在、各児童館では、定員超過のために利用をお断りする際には、他の曜日のプログラムや、子育てひろば以外の通常利用を御案内するなど、日常的な来館を促し、親子の居場所となるよう取り組んでおります。
 また、子ども家庭支援センターにおいても、児童館と同様に子育てひろば事業を展開しており、親子が安心して遊ぶことができる場、利用者相互でつながり、居場所と感じられる場となるよう努めております。
気軽にセンターに来ていただくことで、子育ての相談や情報交換につなげ、子育ての孤独感の解消に取り組んでいるところであります。
 令和4年度開設予定の2施設につきましても、既存のセンターでの取組をさらに生かせるよう、事業内容を今後、指定管理者と協議してまいります。
 次に、地域のつながりで子育て世帯を支援することについてのうち、青少年対策地区委員会の位置づけと期待する活動についてであります。
 青少年対策地区委員会は、区内9つの各地区において、地域に根差した様々な活動に取り組んでおり、青少年健全育成の中核を担う重要な存在と位置づけております。
 区といたしましては、夏季休暇中の地域の非行防止パトロールなど、地域ぐるみでこどもたちを見守り、育てる意識を醸成していく活動に、一層取り組んでいただけるものと認識しております。
 次に、コロナ禍における児童虐待の把握と対策につきましては、地域の見守りネットワークである要保護児童対策地域協議会を中心に、保育園や学校など、ふだんこどもと密接に関わる関係機関と情報を共有し、状況の把握に努めております。
 また、虐待に至る前でも支援が必要な方を把握した際には、関係機関で連携を取りながら必要なサービスにつなげるなど、早期対応を図っているところであります。
 次に、虐待予防研修プログラム策定に関する認識や支援の方向性についてでありますが、児童虐待をなくすには、行政のみならず地域の力が不可欠であり、本プログラムは地域ネットワークのさらなる向上に資するものと考えております。
引き続き、区民協働事業として、効果的なプログラムの策定に協働団体とともに取り組んでまいります。
 次に、ホームスタート・こうとうにつきましては、孤立防止や虐待予防の一助として重要な役割を担っているものと評価しております。
区としても、引き続き、質の高い訪問活動ができるよう、ホームビジター養成講座の運営に協力するなど、必要な支援に努めてまいります。
 

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