平成24年2月23日 平成24年第1回定例会




当区には、深川の富岡八幡宮、亀戸の香取神社を初めとする伝統あるお祭りが伝統文化として残っています。
文部科学省の学習指導要領では、平成24年度から中学生の授業に、柔道や剣道を含む武道教育の選択が必修となってきます。これまで以上に古いもののよさを見直し、日本の伝統文化の大切なものを忘れてはいけないと思います。茶道、華道も小中学校のクラブ活動や放課後支援のウィークエンドスクール活動で地域指導者の力を借りて、こどもたちは教養を深めています。これからは、小中学校の学校授業で伝統文化を見直す必要があると思います。  
そこで、お伺いします。区として、総合的な学習の時間の中で、伝統文化の教育を整えていくことに関して、どのように考えているのでしょうか。
あるウィークエンドスクール実施校では、1年間の発表を3月に行っています。また、区民まつりやこどもまつりで限られた団体には、日本舞踊やおはやし、和太鼓などを含めた伝統文化を発表するチャンスがありますが、練習でのモチベーションを上げるためにも、小中学生の発表の場が必要と考えます。伝統文化にかかわる児童・生徒の発表の場を区として準備することはできないのでしょうか。
先日、小学校や中学校の連合展覧会を見させていただきました。そして、特別支援学級での合同展覧会では、都立養護学校の特別参加もあり、すばらしい交流の場になっていました。展示スペースの問題もあり、全生徒というわけにはいきませんが、美術、家庭科の個性豊かな作品も多く、作品の完成度の高さにびっくりしました。
ティアラこうとうの地下大会議室での展覧会来場者は決して多くはなく、保護者や地域の方々が自由に見られる環境ではなかったです。中学生はクラブ活動もありますので、平日の観覧は難しいと聞いております。
小松橋地区では、青少年対策地区委員会が主催ではありますが、4小学校、2中学校、大江戸高校、近隣幼稚園、保育園からの参加で、夏休みをテーマにした作品展覧会が開催されています。地域の方々の作品もあり、年に1度の3日間でありますが、3日間の入場者は800人を超え、おじいちゃん、おばあちゃん、地域の方々が集う地域展覧会の成功例があります。  
そこで、お伺いします。地域の方々や保護者が近くて来場しやすい環境を整えることができないのでしょうか。
先日、当区の保幼小連携教育プログラムが発表されました。連携教育校のグループ分けは、中学校の学区域となっています。例えば、中学校の空き教室を会場として、学校公開日を展覧会日程とすれば、作品を観覧する保育園、幼稚園、小学校児童、保護者の学校見学にもなります。連携教育での展覧会はこどもたちの成長の過程をつなぐことができます。有効的な連携教育を考え進めることはできないでしょうか。

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未来を担うこどもを育む町について教育委員会事務局次長(梅田幸司)


初めに、地域で伝統文化を育てることについてであります。  今回の学習指導要領の改定において、「伝統や文化に関する教育の充実」が改善事項の一つとして挙げられております。これは、国際社会で活躍する日本人の育成を図るため、各教科等において、我が国や郷土の伝統文化を受けとめ、それを継承、発展させるための教育の充実を図ることをねらいとしています。  このことを受け、総合的な学習の時間において、小学校では、伝統や文化に関する学習内容が例示として加わりました。  御質問にあるように、江東区においては、これまでも地域の伝統や文化、学校の特色を生かしたさまざまな取り組みが展開されております。  総合的な学習の時間や特別活動において、茶道や華道、和太鼓など、さまざまな日本の伝統文化に触れるとともに、地域の人材や専門的な講師を招聘するなど、こどもたちが伝統文化にみずからかかわり、体験を通して豊かな心をはぐくんでいます。  教育委員会といたしましても、このような各学校での実践がさらに深まり、充実するよう、総合的な学習の時間の目標や内容に即した指導計画の作成と実施について、各学校を指導してまいります。  また、各学校で行われている学習発表会や周年行事などの場において、取り組みの成果を発表したり、地域の方や保護者を招いたりする機会を設けるなど、地域ぐるみで伝統文化を大切にする心を育てるよう、学校に働きかけてまいります。  

次に、地域で集える芸術発表についてであります。  教育委員会が所管する連合展覧会は、各学校・園の幼児、児童、生徒の日ごろの学習の成果を発揮する場として、保護者や地域の方にも広く参観いただいております。  また、各学校・園でも、作品展や展覧会を実施するなど、幼児、児童、生徒の発達段階に合わせて作品を製作し、その成果を発表しており、参観期間や展示時間を工夫するなどして、より多くの方に参観いただけるような環境づくりに努めているところであります。  平成24年度から、保幼小連携教育プログラムに基づいた取り組みが始まります。これまでも連携教育につきましては、それぞれの地域で進められてきましたが、本プログラムでは、さらに充実を図るための指針として、多様な連携の方法を示しており、その中で、展覧会などの学校行事の相互参観を事例として挙げています。  行事の交流はこどもたちにとって楽しいものであり、連携のきっかけづくりにもなることから、小学校の展覧会に近隣の幼稚園、保育園の作品コーナーを設けたり、小中学生がお互いの作品を鑑賞し合えるような機会を工夫したりするなど、各施設の主体性を生かしつつ、実りある連携教育を推進してまいります。

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