平成25年2月21日 平成25年第1回定例会



  まず初めに、江東区の連携教育についてお伺いします。
今年度より、当区では、年間2回の江東区連携教育の日を設定し、中学校区を中心に連携教育を推進しました。
これまでの各校においての地域連携事業や、区内幼稚園、小学校、中学校連携モデル事業としての取り組みを継続し、私立幼稚園や私立保育園も同グループとし、つながりと学びの連続性を生かし、より実践的な取り組みを目的とした保育園、幼稚園、小学校の円滑な接続を見据えた江東区連携教育プログラムの策定は、すばらしい事業であり期待するところであります。  
そこで、お伺いします。地元扇橋小学校にて地震による津波・洪水時における、体育館への避難方法と全体の集合隊形を確認し、実際の災害に備えるために、近隣の2つの私立幼稚園と区立小学校とが合同で訓練を行いました。消防団も一緒に訓練に参加し、児童の誘導の補助をしました。このような防災訓練の事例も連携教育の一環と考えてよいのでしょうか。また、避難所である小学校と近隣の私立幼稚園が合同訓練を実施している例は、ほかにあるのでしょうか。
1時間という短い時間の中での体験だったため、4階の体育館まで指導しながら上らせた教職員の努力は、防災対策、防災教育を進める上でもとてもよい体験になったと考えます。
また、三鷹市の事例ですが、教育基本方針として各中学校区を学園として考え、コミュニティ・スクール委員会を設定し、保護者、地域による学習支援や、健全育成及び行事を推進しています。
また、小・中一貫教育コーディネーターも推進し、選択交流学習や教師の授業交流など活動を充実させ、小学校1年生から中学校3年生の9年間のカリキュラムによる個々に応じた指導を進めています。  
そこで、お伺いします。当区の場合、円滑な連携を図るために、担当者はどのような交流事例を参考に、保育士と教員が実践的な計画を立てていくのでしょうか。小1プロブレムや学校不適応などは起きているのでしょうか。
また、年初にこうとう学びフォーラムが開かれ、多くの教育関係者とPTA、地域の方々が集い、こうとう学びスタンダードの概要について報告されました。どのように期待され、その定着を目指して取り組んでいくのでしょうか。保育園、幼稚園、小学校、中学校の教職員が協働して、江東区の全てのこどもたちの発達段階に応じた豊かな体験と学びを保障する連続性あるカリキュラムを期待するところであります。

次に、学校週5日制についてお伺いします。
区立幼稚園の土曜参観「ふれあいデー」において、「親子で遊ぼう」をテーマに、昔遊びやニュースポーツのスポーツチャンバラを体験している園児の笑顔は、喜びにあふれていました。また、小学校の参観日には、日常の教育活動や児童の姿を見ることができるチャンスであるため、多くの保護者が参加します。  
そこで、お伺いします。幼稚園や小中学校での休日学習授業の事例による効果はどうなのでしょうか。
「ゆとり教育」を提言した文部科学省の諮問機関、中央教育審議会の答申で必要と位置づけた学校週5日制ですが、学力低下を理由に見直す時期が来たと報道されました。平成4年から10年間かけて導入を決めて、また10年間の経過で発展してきた制度です。
教育基本法は、「学校、家庭及び地域住民その他の関係者は、教育におけるそれぞれの役割と責任を自覚するとともに、相互の連携及び協力に努めるものとする。」と記されています。この20年間で、地域のコミュニティスクールやPTAの土曜日育成活動、ウィークエンドスクールや町会、学校子ども会の活動と支援は、児童と生徒へ生きる力を「ゆとり教育」として教えています。教育委員会としては、学校週5日制に関してどのような考えを持っているのかをお聞きします。
新学習指導要領の改訂により、平日の6時間授業が多くなり、4割以上の小中学校が土曜日授業を実施したり、学力向上のための平日補習やサマースクールの実施など、各学校の学校長を初め、教職員の皆さんが尽力なさっています。しかし、教職員の勤務時間数が週40時間と定められているため、課題が多いのが現状です。教職員の負担の解消や勤務条件の見直しに関して、どのような検討がされているのでしょうか。

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特色ある教育について教育委員会事務局次長(押田文子)


初めに、江東区の連携教育についてのお尋ねですが、今年度より江東区連携教育の日を年間2回設定し、江東区内のゼロ歳から15歳までのこどもたちの成長をしっかりと支えるべく、保幼小中連携の具体的取り組みを推進しているところです。
各中学校区では、保育や授業を参観し合い、それぞれの教育内容の理解を深めるとともに、学びや生活の連続性を考慮した指導が図られるよう、教科や指導内容ごとに分科会を開催するなど、連携の内容を工夫しております。  また、江東区連携教育の日以外にも、保幼小中で独自にこどもたちを中心にした交流活動などを実施し、円滑な接続に向けた取り組みを進めております。  御指摘のような、幼稚園と小学校が合同で防災訓練を行う事例はほかにはございませんが、今後の展開に大変参考になるものであり、連携教育の一環として意義のある実践であります。  
さらに、各園、各学校に連携教育担当者を決めるとともに、年度当初に中学校区ごとに連携教育担当者や管理職が参加し、交流活動のプログラム策定や、情報交換を目的とした連携教育担当者会を開催しております。  交流活動を計画する際には、本年度から活用しております江東区保幼小連携教育プログラムや平成22年度に策定した幼小中連携モデル事業報告書、教育課題研究校として保幼小中連携教育の充実に取り組んでいる幼稚園や小中学校の報告書を参考に、各校区の実態に応じた計画を作成しております。特に保幼小の連携は着実に進んでおり、小1支援員の効果もあわせて、小1プロブレムと言われるような学校不適応は起きておりません。  また、このたび策定したこうとう学びスタンダードは、江東区の全てのこどもたちに身につけさせたい内容を示しており、就学前教育での理解も必要であります。こうとう学びスタンダードの推進も、連携教育の一つの柱として全校で取り組んでまいります。  

次に、学校週5日制についてであります。  これまで本区では、多くの保護者や地域の方々にこどもたちの学びの姿を見ていただくなど、公開を前提にした授業や学校行事を、土曜日や日曜日に行ってまいりました。参観された多くの方々から、「こどもたちの状況がよくわかり、平日にはできない内容の活動にも取り組むことができる」など、週休日に学校公開などを実施することについて、一定の御理解をいただいているものと認識しております。  また、本区では、平成23年度より、こどもたちへの負担を考慮した上で、振替休業日を設定しない土曜授業を実施しておりますが、今年度の実施校は14校となっております。振替休業日を設定しない場合の教員の勤務につきましては、長期休業日に週休日を振りかえる等の対応をとっております。  土曜授業の実施につきましては、ウィークエンドスクールや地域での活動の成果、国の動向を踏まえ、モデル校を設置するなど、その成果を検証し、具体的な方策について検討してまいります。

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