平成28年6月9日 平成28年第2回定例会


 質問事項3   安らぎを与えてくれる公園や森について
次に、安らぎを与えてくれる公園や森についてです。
 最初に、都立公園への施策と連携についてお伺いします。
 当区は、区民が主役となって江東区CIGビジョン、「シティ・イン・ザ・グリーン」の実現に向け、皆が協働して取り組んでいます。
 5月15日日曜日に猿江恩賜公園で開催された江東こどもまつりは、晴天の中、すばらしいイベントとなりました。
学校や幼稚園、保育園、児童館などの行政側と、区内企業を含めた賛助団体や各地区の青少年対策地区委員会、江東区少年団体連絡協議会等の協働により、参加したこどもたちに喜びを与え、また、新たに区民となった家族の方々もいろいろなブースで楽しんでくれていました。
 江東こどもまつりが実施されたのは猿江恩賜公園ですが、同じ都立公園でも、管理している指定管理者によって取り組みも違います。
江東区民まつり中央まつりは、木場公園で10月に2日間開催されます。
この公園では、江東区総合防災訓練などを行ったり、家族やこどもたちが楽しめるエリアがあります。
 参考までに、猿江恩賜公園の指定管理者である株式会社日比谷アメニスの取り組みを紹介しますと、北側に森のギャラリーがあり、伐採した樹齢およそ40年の樹木を使った丸太のベンチや顔を描いた小木等、こどもたちの作品を展示していて、安らぎを与えてくれています。
 これは、公園を借りて田んぼ等の学習をしている毛利小学校と、管理者側の玉木恭介氏で協議された児童への取り組みであり、樹木を使用した体験学習の成果でもあります。
 男女共同参画推進センター(パルシティ江東)の改修中には、白い囲い壁に区立つばめ幼稚園の園児たちがキャラクターのコトミちゃんを描いてくれて、道行く人たちの心に安らぎを与えてくれていました。
区役所でも、区立幼稚園の園児の手づくり作品が来庁者を和ませてくれています。
 猿江恩賜公園の指定管理者は、森のギャラリーに続き、チューリップが咲く森のガーデン、緑のトンネルの瞑想の小道などを展開しています。
 このような活動は、区立公園ではスペースも限られていますし、一時避難所の確保ということもあり、防災上の観点から多様な取り組みを展開することが難しいことは理解しています。
しかし、展示されている作品は、地元の公園も含め、他の公園でもプロの芸術家が制作した石像が設置されている場合が多く、地域とのかかわり合いはありません。
近隣の小学校や幼稚園のこどもたちによる手づくりの作品にすれば、幼児や高齢者にも安らぎを与えてくれると考えます。
 そこで、お伺いします。
新しい公園のあり方として、近隣の小学生や幼稚園児の制作した木の作品を展示するために、公園にスペースを設けることはできないでしょうか。
都立公園の指定管理者と連携して情報を共有したり、小学校に隣接した区立公園にもこどもたちの作品が展示されることを望みます。
 次に、区内で進める森の整備についてお伺いします。
 オリンピック・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場を設計した隈研吾氏は、すばらしい日本の木工技術を取り入れました。
後世に残すためにも、木の温かみを活用して設計を進め、高さは景観に配慮して49メートルに抑えられているとのことです。
これは、神宮の森が主役であるからです。
 猿江恩賜公園の森のガーデンの樹木は、何十年もの環境整備を積み重ねたものであり、歴史ある樹木が剪定されずに残り、歴史を伝え、我々に安らぎを与えてくれています。
 そこで、お伺いします。
このような森をテーマにした整備計画は進められるのでしょうか。
 新国立競技場を含めた神宮の森は、オリンピック・パラリンピックを契機として新たに生まれ変わります。
当区では、横十間川親水公園にある野鳥の島エリアはスペースが限られていますが、動物園や田んぼの学校をしている水田もあり、こどもたちや高齢者を含め、我々に安らぎを与えてくれています。
野鳥の島のように、区民の生活に密着したコンパクトなエリアの整備ならば、1カ所でなく、各地区で実施できるのではないでしょうか。
 最後になりますが、当区は、中央防波堤埋立地帰属問題に速やかに取り組み始めています。
オリンピックの馬術競技に使用される海の森公園の整備が進められており、整備後は、区が東京都と連携し、海の森公園の活用を図ることが必要だと思いますが、見解をお伺いします。
 海の森公園が区民に安らぎを与えてくれる地となり、また、中央防波堤埋立地が必ずや当区のエリアになることを期待して、質問を終わります。

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  質問事項3の回答   区長(山崎孝明)

 安らぎを与えてくれる公園や森についてお答えします。
 まず、都立公園への施策と連携についてですが、区では、区立公園の改修の際に、近隣の小学校と連携して、こどもたちによる遊具の選定や壁画の作成、タイムカプセルの埋設などを実施してまいりました。
 また、剪定した太い幹は、樹名板として再利用しており、仙台堀川公園、東砂七丁目児童遊園などにおいて、地域の方々とこどもたちで樹名を記入し、取りつけを行っております。
 リバーフェスタ江東、そらまめ祭りなどの地域のイベントでも同様な取り組みを行っており、ドングリなどの木の実を用いた工作体験も行っております。
 御提案の作品の展示ですが、猿江恩賜公園では、平成23年度から指定管理者が森のギャラリーなどの企画を実施しております。
 近接する竪川河川敷公園も、本年度から指定管理を実施しており、指定管理者の自主事業として、公園近隣の小学校や幼稚園、保育園のこどもたちの作品を展示するイベントを検討しております。
隣接した大島小松川公園も含め、都区で連携したイベントを検討させたいと思います。
 次に、区内で進める森の整備についてお答えします。
 区では、昭和55年、本区で初めての親水公園である仙台堀川公園の開園に当たり、いこいの森を初め、ふれあいの森、果実の森、親子の森など、7つの森を整備いたしました。
これらの森は、区民や公園を訪れる人々に安らぎと休息の場をもたらすとともに、町のヒートアイランド現象の緩和や、生き物たちの生息場所の提供など、周辺環境の向上に大きく寄与しております。
 しかしながら、新しく森を整備するには、多数の高木が葉を広げられる広いスペースが必要となります。
一方で、公園は、区民の生活に潤いを与える憩いの場であるだけでなく、人々が集い、遊び、運動を行うなど、多くのレクリエーション機能を担っており、遊具やベンチ、広場などにも多くのスペースを必要といたします。
 親水公園を除くと、区で管理する区立公園の大半は、2,000平米程度の小規模な公園であります。
そのため、御質問にあるようなコンパクトなものであっても、森と言えるほどにまとまった樹林を計画的に整備していくことは困難と考えます。
 CIG事業を進める本区としては、公園の多様な機能とバランスをとりつつ緑化を進めることで、緑の充実に努めてまいります。
 また、海の森公園につきましては、東京都により約88ヘクタールの土地に48万本の樹木を植える工事が順調に進められております。
東京ゲートブリッジで結ばれた対岸には、キャンプ場として区民に好評な本区の若洲公園があります。
都区で連携を図り、区民に安らぎを与える森と憩いのエリアとしてまいります。
 区内には大きな都立公園がありまして、例えば夢の島公園などは、本当に森と言えるような状況にまで育ってまいりました。
ほかにもたくさんの森らしきものが存在しますが、やはりCIGという構想を実現するためには、できるだけ、これからも高木を植えていきたいと考えております。
 

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