平成29年9月21日 平成29年第3回定例会


 質問事項3   日本文化の体感と継承について
最初に、まちおこしのストリートフェスティバルの開催についてお伺いします。
 夏の8月18日から20日間の3日間、第8回すみだストリートジャズフェスティバルが開催されました。
錦糸公園メーン会場を中心に、両国駅や東京スカイツリー、そしてことしは北部地区にもブース会場を広げ、42カ所でジャズが奏でられていました。
 錦糸町駅北口、南口では、ところどころで演奏が重なり合っており、町全体がジャズに包まれたエキサイティングな芸術イベントを体験できました。
おもしろい趣向は、墨田ジャズの名物、ジャズバスで、会場移動のバス内で生演奏を聞くことができるのです。
 多くの地域の協賛企業の協力により資金調達されていることや、地元町内会とボランティア支援によって成り立っています。
そして、第3回から収益の一部を、被災者支援のために6年連続して寄附もしています。
 墨田区や観光協会の後援もあることで、プロフェショナルなグループがゲスト招待されていますし、障害がある姉と弟の小さなジャズユニットまで、アマチュアを含め、まちおこしセッションが一同に集まっています。
クラシック音楽の殿堂、すみだトリフォニーホールが開館20周年を迎えることも、イベントを盛り上げる要因かもしれません。
 そこでお伺いします。
このようなストリートフェスティバルが8年間、墨田区内全域で行われ、まちおこしの一環となっています。
まちおこしの区の認識と評価についてお聞きします。
 次に、江戸情緒に包まれた日本文化の継承についてです。
 同様のストリートフェスティバルですが、11月中旬に新宿区と観光振興協会の後援、都の協力により、公益財団法人東京都歴史文化財団主催の神楽坂まち舞台・大江戸めぐりが、毘沙門天善國寺を中心に、赤城神社から神楽坂の町並みで、和太鼓・尺八、三味線、おはやし、新内流し・長唄などの演奏や、太神楽・南京玉すだれを初めとする大道芸も町中で楽しめます。
 2日間ですが、粋な伝統芸能との出会いはとても貴重なことであり、日本文化の華やかな魅力を体感できる機会です。
 神楽坂よりコンパクトなステージですが、4月の末の2日間は、大江戸両国・伝統祭江戸を蘇らせる春の伝統祭が開催され、伝統芸能の15団体や一門が、洗練された文化・伝統芸を披露していました。
 そこでお伺いします。
このような江戸情緒に包まれた日本文化を体感するイベントを、亀戸香取神社のストリートや花柳界があった門前仲町エリアで、区と観光協会の後援のもと開催するのはいかがでしょうか。
10月22日日曜日、永代橋から深川不動尊まで、お江戸深川パレードとして秋まつりが開催されることは大変に喜ばしいことであります。
この催し物は日本文化が体感できるものなのでしょうか。
 また、ストリートフェスティバルのように、深川江戸資料館を中心として、近隣の清澄庭園や寺院に協力をいただき、下町舞台ストリート・こうとう文化伝統フェスティバルの開催企画を進めるのはいかがでしょうか。
SPORTS&SUPPORTSを掲げる当区として、すばらしいまちおこしとおもてなしができると考えますが、開催企画についてお考えをお聞きします。
 成田山奉納の成田太鼓祭では、千葉県だけではなく他県から選ばれた実力あるチームも参加するなど、新勝寺大本堂や参道にある8カ所のステージで和太鼓の演奏があり、日本屈指の太鼓祭も来年30周年を迎えます。
 そのうちの1つ、みらいステージでは、全国高校総合文化祭に出演する太鼓部など、高校生だけが演奏するステージがあります。
児童や生徒たちに郷土芸能を伝承していくことは大切なことであり、練習、訓練だけではなく、発表の機会を与えていくことが必要と考えます。
 当区の夏祭りも同様に、祭りばやしのおはやし団体は、地域努力で伝統が継承されておりますが、先人たちが残してきた郷土芸能を継続することがさらに難しくなってきたと聞いております。
 そこでお伺いします。
区内にある和太鼓、おはやし、三味線などの郷土芸能をこどもたちに教え、継承している協力者や団体について把握しているのでしょうか。
区はどのような支援で日本文化並びに郷土芸能の継承について考えがあるのか、お聞きします。
 日本文化を受け継ぐこどもたちが楽しく学び、励みになる発表の機会がふえることを大いに期待して、質問を終わります。

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  質問事項3の回答   地域振興部長(大塚善彦)

次に、江戸情緒に包まれた日本文化の継承についてですが、江東区文化プログラム基本指針の中で、「日本文化の再認識と継承・発展」を掲げており、文化財などの日本の伝統文化を適切に保存しつつ、多様な手法で積極的に公開・活用を行うことにより、日本文化が有する魅力を発信し伝統文化を再認識する機会を提供することとしております。
 日本文化を体感できる地域イベントについてですが、江東区文化コミュニティ財団では、KOTO街かどアーティストの事業の一環として、南京玉すだれや和太鼓などを広く披露する機会を設けております。
神社仏閣が多く存在する本区においては、無形民俗文化財である木場の木遣、砂村囃子、富岡八幡の手古舞などの民俗芸能も適切に現在まで受け継がれており、今後、本区の文化プログラムを推進していく中で、観光協会や文化コミュニティ財団との協力のもと、さらなる充実について検討してまいります。
 お江戸深川秋まつりですが、「和服を着て、下町らしく粋な唄に合わせて元気に踊りながら情緒ある町並みを楽しむ」という内容で、新内流しと門付が登場するなど、日本文化を体感できるイベントも予定されております。
 次に、深川江戸資料館を中心としたフェスティバルの開催に関する御提案についてです。
 深川江戸資料館では、さまざまな歴史文化資料の展示に加え、地元商店街と連携したかかしコンクールや文化財保護強調月間中に開催している江東区伝統工芸展など、多彩なイベントを実施しております。
また、清澄白河地区では、休館中の東京都現代美術館が、空き店舗等を活用して、地域での芸術鑑賞できるMOTサテライトを開催し、多くの方に御参加をいただくなど、多彩な催しが行われており、イベント開催に当たっては、何よりも地域の声や要望が重要であると考えており、地元の御意見も踏まえ検討してまいります。
 次に、郷土芸能や民俗芸能を継承している地域の協力者や団体についてですが、無形文化財として指定、登録している団体や、社会教育関係団体としての登録に加え、さまざまな施設での実演の機会などを通し、区内で活動している団体等の把握に努めております。
 次に、日本文化及び郷土芸能、民俗芸能の継承についてですが、活動団体等との意見交換の中で、後継者が不足しているということは各団体に共通する課題として把握しております。
 文化コミュニティ財団では、こどもを対象とした三味線教室などを開催し、次世代育成を図っておりますが、伝統技術を適切に次世代に受け継いでいくためには、区民一人一人に民俗芸能等を理解してもらうことが必要であり、区民が民俗芸能等に身近に接せられる機会を充実させることが重要であると考えております。
今後も、本区の宝である民俗芸能等が適切に継承されていくよう、事業の充実を図ってまいります。
 

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